あつしの振りかぶって投げました日記
2009/3/26の日記
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大切な事 1
それは3年前の今時期でした。
高校3年間の生活に幕を閉じ大学生活が始まるなぁと気合い十分でした。大学生活までの約一ヶ月くらい地元の友達とよく遊んでいました。
高校が出身地から離れていた事もあり小さな頃からの親友と夜中まで遊ぶのがとてもとても楽しかった。
みんなで免許取り立てってのもあってドライブしたり遠くに出掛けたりして遊んでました。仲間だけで行く都会や天の川が見える海岸は素敵でした。
そんなある日の事です。僕の友達から昼過ぎに電話がなりました。
『おい!Kが事故ったって!ヤバイらしいぞ!』
『はぁ〜?なにしてんのよ〜』
最初はちょっとぶつけたくらいに思ってました。しかし電話が鳴る度に悲惨な事実が耳に入り込んできます。
『kは軽トラで向こうは3トントラックだって!正面衝突らしい!』
『おい。それマジじゃん。』
Kとは小さな頃からの幼なじみ。彼とは小さい頃からいつも一緒で柔道も一緒にやってました。優しい男で中学からは俺は野球、彼は柔道と道は別れましたが高校に入ってもお互いにそのスポーツにかけてました。Kは来月からアメリカに農業の勉強に行くと元気に話をしてました。
『まさか。嘘だろ。』
急いで病院に向かいました。母と幼なじみ2人の4人で向かいました。病院までは1時間。手には大量の汗。
『k。死ぬなよ。』
僕は心からそればかり願ってました。
そして病院についたらkの母が僕の母にずっと泣きついてました。僕と幼なじみ2人はどうしようもなく立ち尽くしました。
『今はICUにいるから面会出来ないの。』
『生きてる。』
そう。彼は生きていた。3トントラックに正面から突っ込んで軽トラがぺしゃんこになっても。
『どうしても会いたい。俺明日札幌行かないとだめなんです。』
『もうちょっとしたら面会いいって。』
『わかりました。』
待合室で待つ。ゆっくりと時間が流れるなか幼なじみが涙をながす。
俺はぐっと我慢する。幼なじみは2人とも女の子だから。
俺は泣かない。泣けなかった。そこで弱くなれなかった。握りこぶしにはぎっしり汗がたまっていた。
そして面会。
僕の母以外の女の子2人と3人でkのいるベッドに近寄った。
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